◯様々な作家さんの作品を見る
写真は、神谷哲史さんのユニコーン(出展:神谷哲史作品集)の鬣をアレンジをした作品です。
Hoàng Tiến Quyếtさんの作風に刺激を受けています。
このように、作家さんの作品を鑑賞することで折り方も変わってくることがあるので、是非調べてみて下さい。
個人的にはそもそも作品を見ること自体が好きなので、非常に楽しいです。
お勧めは小松英夫さんのリンク集より。
こんな人も、こんな作品もあるんだ、こんな作風もありなんだというのを知るのことは、確実にプラスになると思います。
◯仕上げ方を変えてみる
最後の工程まで折り終わってから、仕上がりを変えるという楽しみ方をする人もいます。
主に複雑系-超複雑系の作品向きで、同じ作品でも雰囲気を変えることができます。
もちろん変えない方がいい場合もありますので、創作者に怒られない範囲で、各々の好みで。
・カドを細くしたり、広げて太くしたりする
・段折りを増やしてみる
・縁をめくってインサイドアウトを試してみる
・使っていないカドを引っ張り出してみる
◯展開図折りに挑戦してみる
ここからは少し難易度が上がります。
展開図折りとは、展開図を見て基本形まで折り、完成写真を見ながら仕上げるという楽しみ方です。
作家さんの作品を折りたいと思っても、折り図が無い場合があります。むしろ無い場合の方が多いです。
その大きな理由は、折り図を描くことが作家にとって相当な労力を必要とするからです。
特に複雑系の作品になるほど、折り図が無く展開図しか手に入りません。
言い方を変えると、展開図折りができるようになれば、もっと多くの作品を楽しむことができるということです。
(もっとも、展開図が手に入らない作品もあります。しかし展開図が無いからといって、創作者に強く求め過ぎるのは控えましょうね。)
というわけで、まずは下記のようなサイトから展開図折りの雰囲気を感じてみてください。
・展開図折りのススメ(KAZNさん)
・展開図折りに挑戦(ハイパーステジアさん)
私は初期にS太郎さんの展示場に掲載されている展開図折りに挑戦していた記憶があります。
最初は全然できなくて投げ捨てていましたが、一時置くといつの間にかできるようになっていました。
展開図を畳む段階が苦手なんだ、という方は折り線の少ない角度系や、変則的な角度の少ない蛇腹作品に挑戦してみることをお勧めします。
因みに、稀ですがHoàng Tiến QuyếtさんのHorse(出典:VOG: 50 hours of Origami +)のように、基本形までが展開図折りで、仕上げの過程は折り図化されているというパターンもあります。
逆に、展開図は畳めるけど仕上げが苦手なんだ、という方には折り図と展開図が両方ある作品の展開図折りをお勧めします。
分からなくなった場合に折り図という模範解答があることは助けになると思います。
また、北條高史さんの金剛力士像(出典:第11回折紙探偵団コンベンション折り図集)のように、基本形までが折り図で、仕上げの過程は折り手に委ねられているパターンもあります。
定期的に難易度が中〜高めの展開図を見たいという方には、日本折紙学会の折紙探偵団マガジン。
毎回展開図折りに挑戦するページがあります。
◯展開図を変えてみる
・外側の縁にヒダを追加してみる
・正方形に対して展開図の位置をずらしてみる